HOME  >  会の概要

会の概要

造形教育をもりあげる会とは

 1957年に藤沢市片瀬「向洋荘」を会場に、雨降る中216名の同志が集い開催されたのが「造形教育をもりあげる会」の始まりです。「会派を超えて、真の造形教育のあるべき姿は何か?」を問い、造形教育をもりあげていこうということでのスタートでした。

 その意思を脈々と受け継ぎ、神奈川県下をはじめ他府県からの参加者を得ながら、幼・保・小・中・高・大、そして、アーチストやアトリエ経営者等々、造形教育に関する実践交流や研究などを現在も推進しています。

 造形教育が、既存の学校教育の枠や方向に留まることなく、これからの社会を担う子どもたちを育てていくための新しい価値観で、今までにない教育の方向性を探っていくものにしていこうではありませんか? 「だれも見たことのない明日をつくる」子どもたちや私たちのために集うのがこの会です。

「造形教育をもりあげる会」の案内を作成しました。
会の紹介のために、ご自由にダウンロードしてご活用ください。
  ↓

 会の紹介パンフレット

活動テーマとスローガン

◎活動テーマ「造形活動って 楽しい! おもしろい! ここちよい!」 
 テーマの「楽しい」「おもしろい」「ここちよい」は、造形活動のよさや特性をそのまま表している言葉である。これをテーマとするのは、造形活動のこれらの言葉で表せる素晴らしさを、会の活動を通して広く伝えていくことをめざしていくという方向性を示したものであり、もりあげる会の考え方や造形に教育に対する姿勢を一番わかりやすく表現したものである。
 造形活動の「楽しさ」「おもしろさ」「ここちよさ」については、それぞれの考え方、感じ方、解釈があると思うが、次のようなことを基本の考えとしていく。
 造形活動の「楽しさ」は、自分で考えてものをつくったり、自分の思いを自由に表したりする、いわゆる創造的な活動の楽しさである。自分がやりたいことや表したいことを思いのままに行ったり表現したりでき、気持ちを発散・解放できる楽しさである。自分で体験することによって、様々なことを発見できる楽しさである。 
 造形活動の「おもしろさ」は、「楽しさ」と共通することも多いが、うまいへたなどの上下関係や序列、常識や既成概念などに捉われることなく自由に表現できるところに表れてくるもの。個々の自由な発想が尊重されるので、同じ素材や条件でつくったり表したりしても、一つとして同じものはなく、みんな違った表現になること。活動する中で、自分の想像を超えた思いもよらぬ表現に出会えることである。
 造形活動の「ここちよさ」とは、正解がなく「みんなちがって、みんないい」の言葉で表されるように、一人一人の考えや、表現、活動が尊重される安心感が得られる時。どんな表現でもいつでも認めてもらえるうれしさを味わえる時。自分が表現したいことやつくりたいものに向けて集中して「ああしよう。こうしよう。」と想像力や創造力を働かせながら試行錯誤しているときである。

◎ スローガン「造形教育が学びを変える! 教育を変える!」
 造形活動を通して学ぶ「造形教育」には、今、いろいろと話題になっている「子ども本来の学びとは?」を考えるための具体的な姿をたくさん見ることができる。 
 多様性が尊重され、正解のない問題ばかりになってきている社会で、何をどう学んでいけばよいのか。造形活動は、本来正解のない表現活動である。だから、造形教育では、多様な表現を認め、一人一人の違いを尊重していくことが当たり前だった。
 自分の思いや考えを自由に表現していくことが大切にされてきた造形教育では、「ああしなさい、こうしなさい。」と強制されることがない。また、「これはこのようにします。」「こうやってつくらないとだめです。」と画一的な活動や表現にはならない。            
 造形活動は、活動することや表現すること自体が楽しいので、自然と自ら活動し、「こうしたらどうだろう。」「もっとこうしてみよう。」といろいろ考え工夫し、試行錯誤を繰り返しながら製作や表現活動を進めていく。まさに主体的能動的な学びの探究活動。
 自由に自分の思いや考えを表現していると、自然と友達との関わりが生まれてくる。「おもしろいね、その表し方」「すごい!きれい!」「それ、どうやってやったの?」「ねえ見て、これどう思う?」「いいでしょう。これ」などなど、様々なコミュニケーションが溢れてくる。これらは全てこれからの教育に求められている「学びの姿」であるともいえる。
 このように、造形教育にはこれからの「子どもの学び」を見据え、子ども本来の学びの姿を取り戻す形に、今の学びを変えていく力があるのではないかと考える。

会長挨拶

 この度、「造形教育をもりあげる会」の会長を佐々木孝先生が辞任することになり、私、武田晴信が後任の会長をお引き受けすることになりました。私は約35年前にこの「造形教育をもりあげる会」に参加しました。このもりあげる会は横浜・川崎を中心に神奈川県全体から参加者がいて月例会も各地で行われていました。今でこそ他校種(幼稚園・保育園・小学校・中学校・大学等)との交流は珍しくありませんでしたが、当時からすでに他校種との交流が持たれていました。多くの参加者がそうであったように、私も自分の知らない表現方法や技法を知りたくて参加しました。しかし、もりあげの大事な目標は新しい表現方法や技法を学ぶことはもちろんありますが、その根底にあるのは如何にしてその活動が子ども達に取って良い成長につなげる事が出来るのかと言うことです。それがもりあげの大事な目標だと私は思っています。毎月の月例会や年に一度の研究大会で私はたくさんの事を学び、成長させて頂きました。
 このもりあげはすでに65年以上の歴史があります。こんなに長く活動をしている研究会は日本の中にも数少ないのではないかと思っています。時代や状況によって形は変わってきましたが、もりあげる会を今後も継続させていくことが私の使命と思い会長を引き受けました。このような社会状況の中、先行き不透明ではありますが、子ども達のより良い成長に関わる活動や指導者自身の成長につなげるために力を注ぎたいと思っています。それをご理解した上でご協力お願いいたします。

前佐々木会長の退任の挨拶 → 前佐々木会長挨拶

年に一度の「造形教育研究大会」と「月例会」

本会は、毎年7月に開催する「造形教育研究大会」と毎月行っている「月例会」が活動の基本となっています。

「造形教育研究大会」
 7月の第3同曜日を基本に、神奈川県内の会場にて研究大会を開催
 (現在は、みなとみらい地区にある「横浜ワールドポーターズ」)
 約200名の参会者で実践提案の発表を行う分科会、ワークショップ、体験型の「みんなでアート」などをメインに活動が組まれています

「月例会」
 毎月1回、学校や地域のセンターなどを会場として、月例会を開催
 月例会は研究・研修を中心として行う「月例研究会」と会の運営や研究大会に向けての計画などを話し合う「運営会議」の2本立てで行っています
 「月例研究会」
 簡単な実技研修や実践紹介などを行い、造形教育についてフリートーク
 「運営会議」
 運営委員を中心に、会の運営や月例会の進め方、研究大会実施に向けての計画等を相談

造形教育をもりあげる会 憲章

造形教育をもりあげる会の憲章を改定しました。

○造形教育をもりあげる会は、子どもを主人公に 未来に生きる子どもの存在を

 最優先した造形教育を 推進する会です。

〇造形教育をもりあげる会は、‟集うがつくる“をキーワードに、造形教育に関心の

 ある方は誰もが参加でき、明日の造形教育をつくる会です。

〇造形教育をもりあげる会は、造形の力をひもとき、実践的な研修・研究を主体

 とした会です。

〇造形教育をもりあげる会は、学校教育に留まることなく社会の一役を担う会

 です。

〇造形教育をもりあげる会は、無償で貢献することを主体に 運営している会

 です。


造形教育をもりあげる会憲章
お問い合わせ